学びの森を散歩する vol.3 促成栽培から、路地栽培へ

  • 2010.02.11 Thursday
  • 20:40
JUGEMテーマ:スキルアップ

促成栽培から、路地栽培へ

[NOSAIぐんま 2004 AUTUMN vol.80(10・11月号) 掲載]

若手は正直です。その正直さに教えられることがままあります。先日も、新入社員研修の受講生アンケートを読んでいて、はっとすることがありました。

「講師は『ここは覚えておいてください』と言ったが、覚えるのにはどうしたらよいのか。どのようにしたら覚えられるのか、覚え方を教えるのが講師ではないか」

新入社員の心細さ、焦りを感じました。次から次へと覚えることばかりの毎日。いい加減にしてくれ・・・とうんざりしている時に、「覚えなさい」ではカチンときたことでしょう。研修には時間の制約もあり、消化しきれない内容については自己学習を勧めざるをえない時もあります。そんな時には、もっとやる気にさせるガイダンスをしようと、素直に反省をいたしました。

一方で、複雑な気持ちもありました。「覚え方」つまり「学び方」を自ら考えない若手に、いらだちを禁じえなかったのです。彼ひとりの問題ではありません。教えてもらって当たり前、教えてもらえるまで覚えない、考えない若手が増えているように思います。若手を責めるつもりはありません。責められるべきは私たち「先人」かもしれません。

学校教育については分かりませんが、職業人教育をふりかえると、経済成長とともに人材育成にも効率が求められるようになりました。かつては教えてもらえないのが当たり前、仕事は盗んで覚えるものでした。これでは育成に時間がかかるので、マニュアルをもとに画一的な指導をするようになりました。マニュアルが基準だから、上司も自分の基準を持たずに指導ができるようになりました。 

こうして促成栽培された野菜たち・・・。彼らはこれから、予期しかねる時代の新しい問題、難しい課題に直面していかねばなりません。つたなくも先人である私たちはそろそろ心を鬼して、彼らを野に放ち、打たれながらも生きていく力を育てなければならないのかもしれません。
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