歌ごころ vol.9 夢少女
- 2009.10.30 Friday
- 15:13
JUGEMテーマ:本田美奈子.
夢少女
歌 本田美奈子. (当時 工藤美奈子)
曲 安 格斬
詞 悠木そのま(当時 深田尚美)
[1984年作/第8回 長崎歌謡祭グランプリ受賞曲 2009年加筆]
海風 そよそよ。。
愛しいその胸に
a dreaming doll 頬うずめて 指を重ねれば
月の影はおぼろ 夢のように さそうの
a dreaming doll 恋の夜に すべてあずけたら
花びら 散る散る。。
愛しいその胸に
a dreaming doll ほろほろりと ため息 ひとつずつ
恋ごころを染める ささやきがほしいの
つよく 抱きしめて Ah シルクの夜
海風 そよそよ。。。
愛しいその胸に
a dreaming doll ゆらゆらりと いつか はぐれそう
しからないで 涙 幸せがこわいの
なぜか はじめから なつかしい人
【MEMORY】
「この曲に詞をつけて」と、ディレクターから渡されたカラオケ
かわいらしい少女の写真が一緒でした
その少女こそ工藤美奈子ちゃん。後の本田美奈子.さんです
幼い面立ちの16歳の少女に演歌を歌わせるの?
…と、違和感を感じながら、詞をつけたのを覚えています
デヴュー当時は、演歌歌手をめざしていたというエピソードは
ずっと後になって、知りました
ともあれ、かわいい演歌を書こうと試みたつもりですが
25年ぶりにデモテープを聞き返してみたら、彼女らしさはもとより
作家としての私らしさが殺されているのに気づきました
あどけない少女に大人の演歌を歌わせたいという
ディレクターの意図を慮りすぎていたのだと思います
そういえば、長崎歌謡祭の本番では、美奈子ちゃんが
ところどころ、歌詞を変えて歌っていました
歌詞を忘れたせい…と思っていましたが
美奈子ちゃん本人があえて、変えたのかもしれません
美奈子ちゃんが変えてくれたのかもしれない歌詞
「なぜか はじめから なつかしい人」というフレーズも取り入れ
25年ぶりに、今日、歌詞をリニューアルしてみました
ほんの少し、いくつかの言葉を変えただけですが
当時の美奈子ちゃんらしくて、私らしい楽曲に近づきました
天国の美奈子.さんのご冥福をいつもお祈りしています