段取り脳をつくる習慣 Vol.14 いちばん、伝えたかったこと…。でも、拙著『ラクな段取り!』では戦略的にカットしたこと…。それは、人生の使命を果たすために、段取りしましょうってこと! 〜2月25日 中部経済新聞に掲載されました〜
- 2013.04.26 Friday
- 16:25
[中部経済新聞 2013 2月25日 「ナビゲーター」掲載]
幼い私に母が教えたのは、「かごに乗る人、かつぐ人、
そのまた、わらじを作る人」という言葉でした。
政治をつかさどる人がいて、その人の移動を担う人がいて、
その人に必要なわらじを提供する人がいて、
それぞれがそれぞれの役割をちゃんと果たしているから、
世の中は回っているのだと、母は言いました。
人には誰にでも天から与えられた役割と仕事があり、
これを使命といいます。
人には誰にもふさわしい場所があります。
その場所とは、その人に与えられた使命を果たせる場所です。
ロバート・ブラウニングという英国の詩人によれば、
人がもっとも幸せを感じるのは「宇宙の円の弧」になるときとか。
宇宙の円の弧になるとは、それぞれが
それぞれの使命をはたすことです。
政治をつかさどる人、移動を担う人、わらじを提供する人が
それぞれの使命をはたせばこそ、宇宙はひとつの円になれます。
「仕事」とは、事に仕えることです。
そして、「働く」とは、はたを楽にすることです。
私たちがそれぞれにふさわしい場所で、
それぞれの使命を果たすとき、
私たちは社会の役に立ち、自らもやりがいを感じ、
生きている意味を味わえます。
宇宙は私たちのひとりひとりを求めています。
私たちが、使命をはたすことを待っています。
けれども、私たちは使命をはたせる「仕事」が
どのような仕事なのか、すぐには気づけません。
それは、脳のささやきが聴こえないからです。
脳は私たちに、いつもささやきかけています。
それぞれが歩むべき道がいずこなのか…。
その道は。私たちがそれぞれの使命を果すための道です。
私たちはその道を歩むとき、本当に幸せになれるのです。
しかしながら、現代社会には膨大で雑多な情報が
騒音のように渦をまいています。
脳のささやきは、これらに妨げられ、なかなか聴こえてきません。
もし、一生懸命に働いているにもかかわらず、
満足感や充実件を感じられないとしたら、
まだ脳のささやきが聴こえないのかもしれません。
そして、天が指し示す道を見つけられずにいるのかもしれません。
ときには、騒音から少し離れて、
脳のささやきに耳を澄ましてみましょう。
私たちにはそれぞれ、ふさわしい場所があります。
その場所にこそ、使命を果たせる「仕事」があります。
ふさわしい場所を見つけるまで、あきらめずに、
試行錯誤を繰り返しましょう。
あきらめてしまったら、使命と呼べる仕事に出会えず、
使命を果たすことができません。
そうした人生の試行錯誤を続けるにも、段取りは不可欠です。
効率をあげ、人から求められる仕事に挑み、
わくわくする結果を出し続けることで、
私たちは人として成長します。人からも認められます。
段取りによって、効率をあげ、新しい経験をどんどん重ねて、
チャンスを広げていきましょう。
チャンスが増えれば、新しい経験、新しい世界に
踏み出すことができます。
そして、使命と呼べる仕事にきっと出会えるのです。
山あり谷ありの道も必ず、幸せへと続いています。
脳は私たちを幸せにしようとしているからです。
辛いときには、遠い空を見あげながら、
空の下に続く道なき道を一歩一歩、拓いていきましょう。
段取りとは、使命を果たすための手段です。
そして、幸せになるためのアプローチです。
段取りによって、効率をあげ、結果を出し、
幸せを手に入れていきましょう。