ヒントがいっぱい! お坊さんによる「和流 幸せになる技術」
- 2017.11.08 Wednesday
- 12:12
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小池龍之介 煩悩フリーの働き方。 (角川文庫)
Kindle の位置No.1359-1362
私たちは、「心のはたらき」と、それにしたがって出る「言葉」、さらに「身体の動き」の三つが一致しない場合、心は安定を失い、それさらなる煩悩を生むことになって苦しむのです。
こういった「心と身体と言葉のチグハグさ」こそが、ストレスの大きな要因の一つであるといえるでしょう。
Kindle の位置No.1372-1373
心が身体とも言葉ともぴったり一致しておりますことこそが、私たちに最高の充実感を約束してくれるのです。
Kindle の位置No.1392-1393
一見すると頭ばかり使って今ここにある身体のことを忘れさせてしまうような仕事が多いことは、事実です。それゆえに、頭の中で煩悩 ばかりがはびこり、ストレスだらけになっているのです。
Kindle の位置No.1438-1443
ひるがえって「正しさとは何か」と申しましたら、欲望と怒りと迷いの煩悩がなく、それらをなぎはらって心が空へと近づいていること です。空の状態の心で考えますことは「正しい思考(正思惟)」です。過剰な欲望や怒りに惑わされることなく、適切な言葉を選んで話し ますことが、「正しい言葉(正語) です。欲や怒りの煩悩なく、徹底的に集中・没頭して仕事に打ち込んでいられますとき、それが「 正しい 行動(正業)」です。
Kindle の位置No.1466-1469
仏道ではみずからの心のエネルギーがどのように変化するかという点に重きをおいて、言葉や行動よりも頭の中で何を考えているかという ことを最も重視いたします。繰り返しますと、言葉や行動は一回 限りのものですから、一回分しか心にフィードバックされていきませんが、心の中で考えることは無限といってよいほどに積みかさねられて強烈なフィードバックを引き起こすからです。
Kindle の位置No.1508-1509
仏道では「身(身体の行動・口(言葉)・意(心で思うこと)」の三つの行為と申します。
Kindle の位置No.1634-1639
ありとあらゆる場面におきまして、今自分自身の身体がどこにあって、何のために何をしているのか、ということに対して、意識のセンサーを研ぎ澄ませてみてください。これを心がけますほどに、今 この瞬間の現実というものに対して心がぴったりと連動 し、寄り添うようになっています。すると、雑念に汚染されて機能不全に陥っていました頭も、一挙に冴えてまいります次第です。記憶力も高まりますし、瞬間的判断力もはたらきます。
Kindle の位置No.1651-1654
「正しい仕事」を意味するところの「正命」とは、「正しい命」とありますように、「命をつないでゆくこと、生き延びてゆくこと、サバイバルすること」を意味いたします。つまり、最も本質的なところで「何のために働くのか」と申しますならば、生きる力を維持し、生き延びていくために仕事をするのです。
この「生き延びる」ということは「精神的に生き延びる」ということも含まれましょう。